聴こえすぎることのツラさ

色の見え方は比べることが出来るので、人と違う感じで見えていることがハッキリ解ります。緑と赤が同じ感じに見える人たちがいることも解っています。

音の聴こえ方はなかなかうまく比べられないので、今まであまり調査の対象にならずにきてしまいました。ここには心理的な要素も加わってくるのでよけいに比べにくいのです。

Aと言う音が気持ちいい人と不快な人がいる。

多くの人が適切ボリュームと感じられる音量で、ウルサすぎる人もいれば聴こえにくいと感じる人もいる。

自宅なら色々カスタマイズ出来ますが、集団で過ごさなくてはならない場所だと厳しい時もありますね。

トマティスの各センターにご相談にいらっしゃる方も様々です。

明らかに超音波がクリアーに聴こえている人もいらっしゃぃます。全体の平均値で「ここから先はほとんどの人が聴こえないんだから超音波と名付けよう」とされている音ですから、聴こえる人がいても不思議ではないですね。そんな方にとって、街は本当にウルサい場所なのだそうです。

IHの調理台も「着けると音がウルサくて料理したくなくなります」と言う方もいらっしゃいます。

気にならない人にはただのちょっとした雑音ですが、気になる人にとっては大きな問題。

そして気になり始めると、その音は「イヤだな」という気持ちと繋がっちゃって、さらに気になってしまうことも。

そんなときは。

広々とした、少し静かな場所に行って、しばらくぼんやり致しましょう。森の中、渚、河原、広場みたいなところでもいいです。

自然の音に耳を傾けるコトで、少し気持ちも落ち着きます。風の音、波の音、せせらぎの音、木々の梢が揺れる音。

録音された音ではカバーしきれない豊かな音域を、自然の音は持っています。

その音は私たちの身体をしっかりとすすいで、リフレッシュしてくれるのです。

トマティス麻布センター二村