
2004年の4月に、NPOトマティス聴覚・心理・発声ケア協会は生まれました。
トマティスメソッドの幅広さは時として説明を難しくさせます。「外国語学習にも効果があって、音楽にも効果があって、それで発達しょうがいにも効果があるって本当?」と訊かれる事はわりと多いのです。「ただの音楽療法なんでしょう? ずいぶん高いけど」と言われる事もあります。
トマティスメソッドを日本に導入し、またNPO創設者である故・村瀬邦子氏は、そうした声を聴く度に歯がゆい思いをしていたと思います。ヨーロッパのセンターではたくさんの学習やコミュニケーションに問題を抱える子供たち大人たちが通って来ていたのに、どうして日本ではなかなかそうならないのだろう、と。
彼女自身、お嬢さんの留学先での学習不振と鬱っぽさからトマティス博士と出会い、メソッドを経験し素晴らしい形でお嬢さんがよみがえって行ったのを見ていますので、そういうツールとして日本に浸透させたいと考えたのでしょう。
トマティスメソッド導入の最初の10年は語学学習の救世主として、次の10年は人の悩みを解決してその人が生き生きと人生を楽しめるようにするお手伝いを、と、NPOトマティス聴覚・心理・発声ケア協会を立ち上げましたが、道半ばで病に倒れ、2009年3月に還らぬ人となりました。
今の日本にもとても大切なメソッドだと思います。働きすぎの、我慢しすぎの、他者とのコミュニケーションが薄れがちな、へとへとになっている人たちの多い私たちの国。発達しょうがいへのアプローチが海外に比べて20年は遅れていると言われるこの国。60歳以上の人口が凄まじい勢いで増加し医療費を圧迫しているこの国。
元気で幸せで心豊かなあなたの人生のために、トマティスメソッドはいつでもお手伝い致します。