21世紀に入り、科学、技術の進歩は脳の解明にあと一息というところまで来ています。 しかしながら、脳と密接な関係のある聴覚は殆どおざなりにされています。
脳をパソコンのソフトとすれば、聴覚は情報を入力するキーボードであり、聴覚は非常に大切です。人は、周囲の環境や対人関係でストレスを受けると、社会や家族に対してのみならず自分自身にも耳を閉ざします。そして耳の機能としての「聴き取り」「身体コントロール」「脳の活性化」「神経の統合」がスムーズに行われなくなり、心因性難聴や自律神経失調症など、治療が難しい心身症をも引き起こします。また発達しょうがい・学習しょうがい・自閉症などの診断を受けた子供たち大人たちの多くが抱える聴覚過敏も、言葉や認知の発達の上で大きな妨げとなっています。
健全な聴覚を取り戻し、QOL(Quality of Life)を高めるトマティスメソッドを広く日本においても普及するべく、長年トマティスメソッドの実施者として経験を積んでまいりましたコンサルタントが発起人となって、NPO法人「トマティス聴覚・心理・発声ケア協会」を立ち上げました。
トマティスメソッドの歴史
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1947年
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フランスの耳鼻咽喉科医アルフレッド・トマティス博士は、聴覚と声は密接な関係があることを発見し、「聴き取れない音は発声できない」、「聴き取りが改善すると直ちに発声も改善する」「聴覚の改善は一定期間の訓練により定着する」という3法則を確立。さらに、聴覚と声は心理状態と表裏一体である事を明白にし、聴覚・心理・音声学を統合した「トマティスメソッド」を考案。聴覚の改善から心理、発声を改善する当メソッドを実用化するためのトレーニング機器「電子耳」を開発。
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1957年
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トマティスの3法則は「トマティス効果」としてフランスの科学アカデミー、医学アカデミーに登録される。
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1993年
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トマティスメソッド日本に導入。
トマティスジャパン(株)設立、日本におけるトマティスメソッドの普及
トマティス博士来日講演。
東京にトマティスセンター開設。
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2000年
2003年
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トマティス博士没
日本、国際トマティス認定カウンセラー登録協会の理事国
(代表 村瀬邦子)となる。
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2004年
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2月 NPO法人トマティス聴覚・心理・発声ケア協会設立
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2009年
2014年
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2月 創立者、村瀬邦子 没
世界トマティスメソッド導入国42
世界トマティスセンター400
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